東京都清瀬市に2015年5月開設の放課後デーサービス。

今日の土曜日は、調理で「恵方巻」作りに挑戦しました。

 

長~い食べ物は「長生き」に良い?から、年越しの「おそば」と同じで細長い「のり巻き」も縁起がいいと考えられてきました。

【節分】は「冬」の最後の日で、次の日からの「春」と季節を分ける日でした。冬と春とのすき間に悪いものが入り込まないように、「鬼は外」と言って豆で外に追い出し、「福は内」と言って幸福を呼び込みます。明日からはじまる「春」を、みんなが元気で幸せに過ごせるように願う日です。

【恵方巻】は、関西地方の商人や芸人が、商売繁盛や無病息災を願ってはじまったといわれます。もともと関西地方にはその年の幸福の神様がいる方角「恵方」にある社寺に参拝する「恵方詣り」の風習があったそうで、節分の日に「福を体の内に」入れるために七福神(7人の福の神様)が好きな7種類の海や山の美味しい食べ物を入れた海苔巻きを食べること、この2つが合わさったのかもしれません。

ですから恵方巻の食べ方は方角が大事で、その年の幸運の方角を向いて食べるきまりのようです。また人とお話しをしないで黙って1本を食べきるのだそうです。食べている途中でおしゃべりをすると、口から幸運が逃げてしまうからだそうです。

 

具材の下ごしらえをします。

薄焼き卵を作ります。

 

🥚卵を割り入れ、軽く味付けをして卵を溶き、溶き卵をホットプレートに流し入れます。

薄焼き卵を焼き上げるのは、プレートが熱くヤケドが心配なため、職員さんが手伝ってくださいました。

冷めたら、海苔巻きに巻けるように細長く包丁で切ります。

 

次に、🥒キューリを細長く包丁で切ります。

🥒キューリ1本の長いままだと切るのが少し大変なので、短く2つか3つに切り分けてからタテ半分に切り、それを更にタテに2~4本に切ります。

 

カニカマ🦀を指で細く割きます。マヨネーズと和えて具にします。

そして、甘いでんぶはお皿に盛ります。

 

スープに入れる🥕ニンジンと玉ねぎも切ります。

 

みなさん、包丁で切るのがとても上手になりましたね。

《猫の手》を忘れないでね。

 

酢飯は、ご飯に、酢飯の素、味付きかんぴょうを混ぜて、職員さんが用意してくれました。

 

いよいよ海苔巻きを巻きます。

《巻きす》をタテに広げ、海苔を真ん中に乗せ、海苔の上に酢飯を薄く広げます。ご飯は海苔より小さ目に敷くのがコツで、下と横は指1本分くらい空けて、上は海苔がもう少し広く指2本分くらい空けます。指で酢飯を海苔に軽く押し付けるようにすると薄く敷けますよ。

大人でも簡単ではありませんので、挑戦と失敗を楽しんでやってみましょうね。

 

海苔に酢飯が敷けたら、巻きたい具材を選んで横に並べます。並べる位置は真ん中あたりから手前の下半分くらいの位置です。

 

具材は何を入れようかな・・・キューリと薄焼き卵と・・・

「僕はピンク色のでんぶも入れる」

「わたしは、カニカマを入れた~い」

 

いよいよ巻きます。

 

下に敷いた《巻きす》を、手前から上に巻きあげ、《巻きす》を内側にギュッと握るように押しながら巻いていきます。(ここも大人でも難しいコツです)

最後まで巻けたら、《巻きす》を開いて海苔巻きが出来上がりです。

 

巻けました!

恵方巻きを包丁で切ると、「縁が切れる」としてよくないようですが、とは言っても太い海苔巻き1本はなかなか一気には食べきれないので、今回は切ることにします。それにちゃんと巻けたか・・・も気になりますし。

 

できた!すご~い、ちゃんと海苔巻きになっています。

きれいな切り口です。見映えも美味しそうで上手に巻けました。

 

さっそくみなさんでいただきます。

今年の恵方は「東北東」?それって、どっち?

 

はい、今年の幸福がお口から逃げて行かないように、最初の一切れ目は、おしゃべりしないで食べましょう、できるかな?

モグモグ・・・ ・・・

おいしい」「スープもおいしい

「お代わりください

さっそくお代わりの声が上がりました。

スープもお代わりどうぞ。

 

大人でも難しい海苔巻きでしたが、みなさん上手に巻けました。

卵を割るのも、包丁で切るのも、指先でつまむのも、上達しました。

本当によくがんばりました。美味しいし大成功でした。Good Job です。